「安保3文書」の閣議決定撤回を求める緊急要請について

「安保3文書」の閣議決定撤回を求める緊急要請について

 岸田内閣は12月16日、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を含む「安保3文書」を閣議決定しました。全教は直ちに書記長談話「大軍拡・大増税をすすめる『安保3文書』の閣議決定に抗議し、その撤回を求める-教育・子育て予算こそ抜本的拡充を-」を発表しました。

 閣議決定は憲法9条のもと、専守防衛、軍事大国にはならないことを基本方針としてきた日本のあり方を根本的に変え、国民のいのちとくらしを危うくするものです。私たちは「教え子を再び戦場に送るな」の立場で、閣議決定に強く抗議します。また、その撤回を求めます。

 緊急に首相官邸に抗議のメールを集中することをお願いします。下記のアドレスから首相官邸のホームページにある「ご意見募集」に入れます。文例をもとに意見を送信してください。

 なお、分野は「外交・安全保障」に、テーマには「安保3文書の閣議決定の撤回を求める」に統一してください。

1  閣議決定の撤回を要請するメール送信について

首相官邸ホームページの「ご意見募集(官邸に対する意見・感想)」にアクセスします。

https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

2 とりくみの規模 支部から1通、および各分会1通以上

3 とりくみの期間 1月11日(水)から17日(火)まで

官邸あてメール文例

分野:外交・安全保障
テーマ:安保3文書の閣議決定の撤回を求める

愛知県高等学校教職員組合〇〇支部
支部長 〇〇〇〇

 安保3文書の閣議決定は、憲法9条のもと、専守防衛、軍事大国にはならないことを基本方針としてきた日本のあり方を根本的に変え、国民のいのちとくらしを危うくするものです。私たちは、「教え子を再び戦場に送るな」を掲げ、閣議決定に強く抗議するとともに、その撤回を求めます。

 国民の意見も聞かず、閣議決定のみで国のあり方の大転換をすすめることは許されません。「敵基地攻撃能力」の保有による「抑止力」の強化は、憲法が禁ずる「武力による威嚇」です。その行使は、国際法違反の先制攻撃であり、相手国の反撃を呼び込み、日本の国民、他国の人々のいのちを危うくします。防衛予算の大幅増額を認めることはできません。その財源を増税あるいは国債発行に求めることは物価高騰、コロナ禍で苦しんでいる国民にいっそう負担増を押しつけることになります。

 防衛予算の大幅増は、現在でも不十分な教育予算をさらに圧迫します。教育や子育て、社会保障など、国民のいのちとくらしをささえる予算こそ大幅に増額すべきです。憲法9条を事実上破壊し、日本の軍事大国化を宣言する「安保3文書」の閣議決定をただちに撤回し、憲法9条を持つ国の政府として国際平和秩序を構築するための外交努力をすることを求めます。