学力検査1回 面接は各校裁量に

公立高校入試制度の改善に関する検討会議(第3回)(11/6)

11月6日、「入学者選抜制度の改善に関する検討会議」が行われ、1989年度から続いている複合選抜制度の大幅な見直しとなる諸点が確認されました。実施は2023年度入試から。面接など一部ではありますが、愛高教が要求してきた見直しが実現しています。
学力検査は2回を改め、1回に。受検者が半数となるため、入試業務の軽減につながると考えられます。面接については、各校の裁量とされました。よって、次のような流れとなります。(学検)→(A面接)→(B面接)→(追検査)→(得点を県へ)→(ダウンロード・成績等の処理)→(校内順位決定)。
推薦選抜は、学力検査を課さず「早い時期」に行います。
また19府県で行われている、各校・学科の特色を生かした「特色選抜」を新たに導入するとされました。学ぶ意欲と主体性の高い多様な生徒を受け入れるためとされていますが、定員や推薦との関連など細部の検討は残されたままです。
群・グループ分けは、現行どおりとなりました。愛高教は、学校間格差を拡大し、遠距離通学を強いる二大学区の見直しを一貫して主張しましたが、会議はこれに応える姿勢を示しませんでした。
この間の議論は、「方向性」を確認することに時間が費やされました。評定と学検の比率など細部が固まっていない点も多く残されています。今後は入選協に検討の場が移されることとなります。(「愛高教情報」2020年11月11日)