【暁鐘】 2020年9月30日

休校明けの5月末から、全ての行事が中止になって、毎日ひたすら授業。「生徒たち、ホントよく頑張っているよなぁ」と思っていたが、自分の身体は悲鳴を上げていた。まるで「本来なら明日から夏休み」という日を身体が覚えているかのように、7月20日に体調を崩し、悲惨な夏休みを過ごした▼1年単位の変形労働時間制に文部科学省が付けている「『休日のまとめ取り』のための」という枕詞。労働時間をあっちからこっちへ移動させるだけの制度なのだから、「休日のまとめ取り」をすれば「労働時間のまとめ取り」もすることになる。その結果どうなるか、身をもって実感した▼「変形労働時間制」が久しぶりに職場で話題になり、「あれってどうなるの?」「導入されちゃうの?」と何人も聞きに来る。「勤務時間は各職場で決めるものだから、みんなの合意がなければ導入されないよ」と話しながら、昨年の導入反対のとりくみを思い出した。いざとなったらこう言えばいい。「うちの職場では、ほとんど全員が反対の署名をしています」と。
(「愛高教情報」2020年9月30日)