【暁鐘】 2020年9月2日

8月上旬、5日にわたる保護者会が終わった。どの日も最後のひとりが長くなる。聞いてほしいことを抱えての時間である。最後に「何か学校への要望はありませんか」と伺うようにしている。「生徒用のロッカーがほしい」、「下校時に部活の服装でもいいようにしてほしい」などの声▼そうした中で、一番多い意見が「特にありません」だ。先日、担任会で保護者会で出された意見の集約があった。他の担任からは「特にありませんでした」との声。満足度が高いということなら喜ばしいことだが、「どうせ言っても変わらない」と思われているのだとしたら問題だ▼感染症対策で「3密を避けよう」、「リモートワークを推進」と声高に言う政府から、「30人学級に速やかに移行します」との声も「考査の採点を在宅勤務として認めます」との方針も出されない。だからこそ声を上げることが大切だ。相手は国会を招集しない内閣だ。ロッカーについて、少し動き出した。生徒からの声をうけ、生徒会が全校アンケートを実施、設置要望が多数となった。「言えば変わる」機会としたい。(「愛高教情報」2020年9月2日)