【暁鐘】 2020年7月8日

「コロナ休校」明けから欠席の続いていた1年生の生徒が退学した。入学式では目を輝かせていたが、翌日からは休校だった。夜間定時制に来る生徒たちはいろいろな悩みを抱えている。きっと休校中に自宅で一人考え、新しい学校生活への期待よりも不安が高まってしまったのだろう。休校さえなければと残念でならない▼7月1日から就職活動が始まったが、愛知県の求人倍率が7年ぶりの低水準になった。新規求人倍率も2倍を下回り、昨年までの売り手市場が一変してしまった。企業への応募書類提出および採用選考開始期日が1か月遅くなったが、希望する就職先が見つかるのかどうか、卒業予定の生徒たちは不安でいっぱいだ。就職だけでなく、全日制などで大学共通テストを受ける予定の生徒たちも不安だろう▼コロナウイルスのために彼らの未来が閉ざされることがあってはならない。私たち教職員に何ができるか。その力量が問われていると言える。もちろん、教育行政に現場の教職員を支える施策が求められていることは言うまでもない。
(「愛高教情報」2020年7月8日)